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「瞑想の効果」 瞑想には、多くの優れた効果があります。たとえば、ドーパミンやエンドルフィンなどの神経伝達物質(脳内麻薬)を活性化し、それによって精神(心)を解放し、あなたに平和的な喜びを与えることでしょう。また、呼吸や脈拍、酸素の消費量などの基礎代謝を下げ、大宇宙に遍満する生命力の吸収を盛んにして、あなた本来の免疫力や生命力を活性化していきます。それによって病気などの回復を早めます。特に女性にとっては、肌の色艶が良くなって、より一層美しくなるでしょう。 もちろん、「心の安らぎ(平安)」を得られるのはいうまでもありません。さらに重要なのは、「瞑想によって、優れた集中力を得られる」ことです。 集中力というのは、人間のあらゆる能力の基礎(源泉)になります。つまり、集中力の乏しい方あるいは欠ける方は、脳内への刺激が少ないために記憶も悪く、また直感力もありません。脳は不活性のままで放置されるのです。 放置されたままでは、頭が良くなるはずがありません。まして直感力がなければ、自分に切迫する危険を避けたり、予知することも出来ませんし、もちろん優れたアイデアや閃きを期待することはできないでしょう。 したがって集中力のない方は、当然避けられる事故が、大きな事故に結び付いていくことになります。有意義な人生をおくる上で、またさまざまな能力を開発する上でも、瞑想は極めて有効、かつ高度な技法なのです。 集中力の訓練には、さまざまなものがあります。それらの訓練で結局決め手となるのは瞑想です。それだから、現代のスポーツ選手や武道家、また古来より特に剣の達人(宮本武蔵などは有名)などが集中や瞑想、あるいは禅をするのです。このときの集中、瞑想というのは、何かに固執することなく、先ず「何も想わず、ただひたすら集中していく」ことから始めるのです。 「瞑想の仕方」 瞑想について簡単に述べておきます。 瞑想には、数多くの仕方があり分類の方法もありますが、ここでは2種類に大別してみます。 1対象(または物)に集中していくもの …これには、密教の阿字観、ヨーガの「トラータカ」などの方法があります。また、マンダラやヤントラを用い、類まれなイメージ力で目的を成就しようとするものがあります。ヨーガにおいての集中には、額より上(または額の中央)か、下腹部(臍下丹田)のチャクラ(スヴァジスターナ・チャクラ)にするものがあります。チャクラは、普通霊的センターといわれる、丸い輪(のイメージ)を指しています。 注;チャクラの原語は、「輪」をいいますが、一般的には霊的、あるいは心の中心的存在と思えばいいでしょう。 2対象を持たず、内観していくもの …禅や密教など、仏教系での瞑想(禅定)に多くあります。その瞑想は、半眼にしても特別何かを見たり、(集中の)対象を持つわけではありません。半眼にしての瞑想法の原点は、ヨーガにあります。それを「シャンバヴィ・ムドラー」といいます。ですが通常ヨーガの瞑想は、瞑目して行うことが多いのです。 *実際の瞑想には、直接グルの指導を必要とします。 |